猫の尿が出ない~pHは上げるのか、下げるのか~

2017/12/06
猫の尿検査でとれたストラバイト結晶

さいたま市は岩槻区、東岩槻駅前通りにある東いわつき動物病院です。

 

以前の尿石の話はこちらから→クリック

 

さて、やはり寒くなると猫の尿トラブルが増えてきます。

特に男の子の猫さんはご用心。

 

出が悪いなって思ったら、すぐに相談しましょう。

 

尿が出ない状態になると、亡くなることもあります。

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上記写真はストラバイト。

尿のpHが高い(アルカリ性)と出てくる石です。

近年の猫用フードは割と対策がとられており、極端にpHを下げるフードもあるようです。

 

するとストラバイトは出ずらくなるのですが・・・・

 

シュウ酸カルシムが出やすくなります。

これが厄介で、腎結石や尿管結石を作りやすいです。

シュウ酸カルシウムが出るなら、pHは高め(アルカリ性)になるようにします。

 

本来猫は肉食なので、尿のpHは酸性(5~6)です。

ですが、体質や生活習慣、感染によりpHが上がったり、下がったり、それに伴った尿石ができたり消えたり。

なので、pHが高くても、低くても『尿が出ない』という状態になりえます。

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表題のpHをあげるのか、さげるのかの回答は、石が出ない方にすればよいです。

 

どういう状態なのかによりけりですから、極端にpHを下げるフードは、過ぎたるは及ばざるがごとしになっていることも。。。

 

まずは、どういう状態かを把握するように尿検査を、せめて寒いときだけでもしてあげてください。

 

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