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犬の肺水腫の症状としての咳について
『咳をしてるので、肺水腫ですか！！』
心臓が悪いと、肺水腫があぶない！ってイメージをお持ちの方も多いかと思います。
肺水腫は命に係わる状態なので、心配されるのはもっともです。
咳＝肺水腫？？＝死。。。
そんなイメージのようですが、その咳は肺水腫でしょうか？
かかりつけに電話もつながらず、救急に行く足もない、さあ困ったって時の参考程度の話です。
でも、連絡付くならかかりつけの獣医と相談するようにしましょうね。
以下のトピックで書いていきます。
１．そもそも肺水腫って何？
２．『咳』ってなんで出るの？
３．この咳、肺水腫？？
４．補足
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１．そもそも肺水腫って何？
肺に水がたまり腫れる病気なので、肺・水・腫。
水が溜まっているので、陸にいながら溺れているような感じです。
心臓が悪くて、血の巡りが悪くなり、肺がむくんでいる状態です。
ずっと立ってて足がパンパンで重いってのが、肺でなっていると考えてみてください。
足と違って肺は柔らかいので、水があふれやすいです。
やけどして皮膚が水ぶくれで赤くはれてるイメージを、肺でして見てください。
水ぶくれが破けたときみたいに、肺のむくんでるところから水が漏れると、空気の通り道(気管)に水が入り、ムセたときと同じように咳き込むわけです。
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２．咳が出る理由は？
咳って自分なら何で出ますか？
むせたとき、風邪、埃っぽい、喘息あたりが多そうな気がします。
だいたい気管(のど、空気の通り道)の問題のことが多いですよね。
呼吸により外部から異物(埃、細菌、ウイルス)が入りやすいのが肺です。
その異物を外に押し出すための反応が咳です。
なので激しく空気を押し出すような咳になります。
咳が咳を誘発して、しつこく続く・連続することもしばしばみられるのも特徴です。
異物を奥まで入れないように、瞬時に反応する防御反応なので、物理的な刺激に対して咳を起こすのは口・鼻に近い手前の気管(気管支)までです。
それ以上奥には咳を起こすスイッチがありません。(奥へは行かない前提なんでしょうね、体としては)
それ以上奥の気管はどんどん枝分かれして細くなり、つきあたりが肺(肺胞：酸素を取り込むところ)になります。
この肺胞周りがむくんだ状態、液体が染み出た状態が肺水腫です。
なので物理的な異物を押しだす咳スイッチが無いので、激しい咳はしません。
この部分には化学的な変化によるスイッチはあり、それはコフって弱い咳になり、しつこく続くことが無いのが特徴です。
染み出た液体がどんどんたまり気管支まであふれたら、液体を物理的に出すスイッチが入り、激しい咳をしてそれを出す(喀血)ことになるわけです。
激しい咳が肺水腫のせいだった場合、状況は末期でほっておくと亡くなる可能性があるくらい悪いことになります。
なので、本人は咳こんでるけどぐったりはしていなくて、大きな咳をしているようでしたら、少なくとも肺水腫ではない可能性が高いかもしれません。
元気だけど、激しい咳をして、それが心臓のせいだとすると、心臓が気管の外側から物理的に気管を押して刺激して出ている咳の可能性があります。
心臓は悪くなると大きくなるので、近くにある気管をドキドキしたときに押すようになるからです。
押された物理的な刺激は、激しい咳をするスイッチを気管の外側から押しますので、ガーガーと大きな音の咳をするわけです。
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３．この咳、肺水腫？？
肩で息して、すごく早く、元気もなく動かない、ご飯もろくに食べない、時折弱い咳をコフコフする。
そんなときは肺水腫である可能性が高いかもしれません。
すぐに病院へ連絡しましょう。
興奮させないことも大事です。
仰向けにもしないように。
もちろん、喀血したら緊急です。
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４．補足
呼吸がやたらと早く、元気が明らかにない、食欲も低下している・無いといった時は緊急で対応を考えましょう。
今回咳と心臓を主な内容にしていますが、それ以外での咳・呼吸困難になる病気はたくさんあります。
呼吸困難は全般的に緊急性があります。
呼吸困難は酸欠状態なので、元気がないはずです。
興奮しただけ・暑いからといった生理的な呼吸の荒さと見分けがつかないときは、様子を見ずにまずは相談することが大事です。
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