皮膚病の原因は?~犬、猫、うさぎの治らないヒフ炎~

2018/01/29
治らない皮膚炎。犬の真菌症だった症例。痒みは無く。発赤(赤み)と腫れ、カサカサしている。

さいたま市は岩槻区、東岩槻駅前通りにある、東いわつき動物病院です。

 

今日は、治らない病気は次の一手をしましょう、一つに固執しないで予想と違うときは立ち返って治療しましょうというお話です。

 

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上の写真なんだと思いますか?

 

よくありそうな、細菌性皮膚炎でしょうか?

アレルギー?

毒虫に刺されたでしょうか?

皮膚腫瘍なんて鑑別もあるかもしれません。

 

 

正解は『真菌症』です。

水虫、カビです。

 

 

一般的な皮膚炎の治療で治らなかった病変です。

おかしいということで2~3検査をさせていただきました。

 

結果、カビのみ引っかかってきました。

 

カビ治療のみ行ったところ、みるみる良くなり、治療終了となっています。

 

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治らないという事でセカンドオピニオンを求めて転院してくる方の治療経過を聞くと、いくつかターニングポイントをやり過ごしている経緯が見受けられます。

 

あまりよくない→同じ薬→あまり良くない→同じ薬・・・・

 

もうすこし様子見てみましょうとだけ言われ、そのままになっているケースです。

 

なぜ様子を見るのか、はっきりしていれば、様子を見ていいと思います。

 

ただ、良くわからないけど治るはずだから様子見ましょうは、あまりよろしくない理由と考えます。

経験則でいつまでにはこんな変化をするはずだから様子見ましょうなら、問題ないと考えます。

その後、予想と違う結果なら『次の一手』を検討しましょう。

 

経験に裏打ちされた治療も大事ですが、経験と理論に裏打ちされた『次の一手』も大事です。

 

予想と違うとき、治らない時は、立ち返って治療を見直してみましょうというお話でした。

 

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