子猫を保護された方が来院しました。
よく見かける『耳ダニ』または『耳疥癬』がいました。
その時とった歩いてるダニの動画を一番下に載せてます。
嫌いな方はご注意ください。
ということで、今回は以下の内容です。
1.症状
2.特徴
3.検査・診断
4.治療
5.注意事項
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1.症状
かゆい!
とにかく、かゆい!!
頭をプルプルふったり、後ろ足でバリバリしたりです。
とはいえ、連れてきた方はかゆみを認識してはいませんでした。
すごく痒いはずだよって説明したら、『そういえば頭振ってた』くらいの症状だったようです。
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2.特徴
耳の中が黒い耳垢でいっぱいになってきます。
異様に汚れていて、黒いなって思ったら気を付けましょう。
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3.検査・診断
耳鏡(耳の中をのぞくもの)で見ると、だいたい診断付きます。
歩いているのが見えるので、白っぽいダニが。。。
興味がある方には、顕微鏡に出してお見せしてます。
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4.治療
黒い汚れはダニの死骸や排泄物の塊です。
それを、まずは洗浄してあげます。
その後、当院では耳に直接入れる駆除薬と首筋に垂らす薬を併用することが多いです。
早く、確実に良くなるので、その方が。
ダニはこの1回で駆除されます。
ダニの死骸等の塊・汚れは一回ではきれいになりません。
すごいたまっていることが多いので。
ですから、洗浄で数回通うことになります。
自宅でできる方は、ご自身でやっていただいても良いと思います。
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5.注意事項
同居の子がいるとうつります。
割と簡単に。
今回は猫で書いていますが、犬にもうつります。
治療が終わるまでは接触させないようにしておきましょう。
基本、再発するような病気ではないのでこれで終了です。