去勢~猫の費用や時期について~

2017/10/22
ロゴ

良く耳にする手術に『去勢』があります。

男の子の手術ですね。

女の子は『避妊手術』です。

今回は『猫』の去勢として以下の内容で書いてみます。

1.何をする?

2.費用・値段は?

3.時期は?

4.効果は?性格は変わる?

5.麻酔のかけ方や当院の方法について

 

___________________________

 

1.何をする?

去勢手術は精巣を切除します。

たまにバイパスカットと思っている方もいますが。。。

陰嚢を切開して、睾丸を丸ごと取り除く手術です。

 

___________________________

 

2.費用・値段は?

だいたい1万円くらいです。

自由猫・野良猫・風来坊・地域猫といったリベラルな子の手術には、さいたま市在住の方からの依頼なら助成金がおります。

あとは、実際の状態などに合わせて必要事項が変わりますので、診察時に細々とした相談によります。

 

___________________________

 

3.時期は?

日本だとだいたい6か月令以上を推奨していることが多いです。

大人の体になってからの方が、泌尿器の病気予防や、麻酔ストレスに耐えやすいといった理由からです。

ただしアメリカのエビデンスでは睾丸がおりてからすぐに行っても問題ないとされているようです。

発情兆候やスプレーが早くに見られたら6か月令を待たずに行うことも多いです。

 

___________________________

 

4.効果は?性格は変わる?

主にスプレー防止になるかと思われます。

持って生まれた性格は変わりません。

性衝動での男の子としての行動や荒々しさは変わります。

まさに勢いを去らせる訳ですね。

 

___________________________

 

5.麻酔のかけ方や当院の方法について

お年寄りや状態の悪い子は麻酔のかけ方が変わるので、ここでは元気な若い子の去勢が前提の麻酔です。

当院では麻酔はTIVA(total intravenous anesthesia/全静脈麻酔)で行っております。

麻酔に係わる時間が短く済むので、総じて安全に行えると考えています。

また、麻酔には鎮痛効果の高いものやリラックス効果の高いものを選んでおり、術後の猫のストレスに配慮しています。

手術自体は最小の侵襲で済むよう配慮して行っています。

縫合はしないでも良い程度の傷になります。

もちろん術後の抜糸はいりません。

カラー(傷を舐めないようにする装具)も上記の結果から、基本使いません。