犬の避妊手術のデメリット

2018/01/05
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さいたま市は岩槻区、東岩槻駅前通りにある、東いわつき動物病院です。

今回はあえて犬の避妊手術をする時のデメリットを考えてみたいと思います。

避妊手術についての他の記事はこちらから

以下に思いついた順にまずは羅列します。

 

1.麻酔をかける。

2・費用が掛かる。

3.体にメスを入れる。

4.発情が来なくなる。子供が欲しくてもできなくなる。

5・自然に起こりえるイベントを体験できない。

6.何度か病院へ通わなければならない。

 

とりあえず、避妊手術のデメリットを6つ上げてみました。

言い換えると、避妊手術をしない時は、上記の事をしないメリットがあるという事です。

以下にもう少し細かく触れてみたいと思います。

 

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1.麻酔をかける。

やはり一番麻酔が気がかりという方が多いのではないでしょうか。

『万が一』すらも絶対に無いように対応しているのはどこの動物病院も同じかと。

なにせ健康体に行う手術ですから、健康な状態のまま帰さないといけないですから。

とはいえ、生き物ですから『万が一』はついて回るのは常です。

 

事例として、私が十二指腸潰瘍でメレナがひどかった時の話をします。

内視鏡をやりました。

自分でもただ事じゃないのは認識してましたので、むしろ適当に治療されそうなら内視鏡くらいやらなくていいのか尋ねる気でもいたのですが。

その時の同意書には0.007%で死んじゃいますと言った事が書いてありました。

つまり『万が一』弱です。

言い換えると1.4万が一です。

私は当然のことだと思ってすんなりサインしました。

デメリット以上に、内視鏡をするメリットを感じたからです。(このままだと病気で確実に死にそうだと悟っていたので)

まあ、妻は連名にサインするのを多少ためらっていましたが。

 

これと同じで、麻酔をかけて得られるもの(乳癌にほぼならない、子宮蓄膿症に絶対ならない)が、麻酔のリスクを上回ると感じるかがポイントになりそうです。

そのためには、かかりつけの先生とよく話すこと、術前の検査をしっかりとやる事などで麻酔のリスクを下げていけるかと思います。

 

麻酔に関しては得意分野なのでどこかで再度触れたいですが、また後日。

 

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2・費用が掛かる。

こればかりは個々人の事情なので、何とも言い難いところです。

あとで子宮の病気になって手術することを考えると、安い保険だとは思いますが。

費用対効果が割に合わないようなら、やらないメリットがありそうです。

 

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3.体にメスを入れる。

これも根本的な生命観や医療観なので、個々の考え方しだいでしょうか。

傷自体は3針くらいの小さなものですが。

 

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4.発情が来なくなる。子供が欲しくてもできなくなる。

一度してしまうと、もう元には戻せません。

繁殖を考えているのであれば、しないほうが良いでしょう。

 

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5・自然に起こりえるイベントを体験できない。

長く生きればそれ相応の変化が起こります。

その変化も犬を飼った理由・醍醐味と言うならば、避妊手術をするメリットはないかもしれません。

 

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6.何度か病院へ通わなければならない。

最低2回は病院へ行かなければなりません。

預けに行くときと、迎えに行くときです。

その時間が取れない時は仕方ないです。

が、ペットシッターさんを紹介できますので、多少このデメリットだけなら解消できそうではあります。

 

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あまり目立ったデメリットではなさそうですが、それぞれに思うところは個々人で違うでしょう。

自分が感じるデメリットは、よく獣医に質問してみましょう。

 

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